(1)2本目は…
『Z』を観た後、映画館を移動して次の映画に向かう。1日に2本も観るのは初めての経験。なんか贅沢。

2本目はこれ。↑あの『電車男』である。
しかし、東京はホントにどこでも人が並ぶ。私が観ようとした回が、昼過ぎの一番人が多かった時期だからか、映画館のビルの階段にびっちり並ばされた。暑い。

あーゆー話なので、女性に縁のなさそうな男性比率が高いのかと思っていたが、意外にと言うか当然と言うべきか、アベック比率が高かった。
(2)念のため『電車男』とは?
この絵日記で『電車男』を取り上げたのが、1年ちょっと前。
ネットワーク上では、既にその時点で多くの人が知っている話題だったが、その後、一般マスコミにも取り上げられてアッと言う間にメジャーになった。
と言うわけで、「それ何?」と言う人はいないと思うが、我が家の息子の友達関係のママさん(Tさーん、Sさーん)なんかは、この絵日記だけが目的でデジカメジンを見に来てくれていたりしてる。そのため、もしかしてこれの元ネタが未だにインターネットでタダで読めるって事を知らない人もいるのかもしれないので、老婆心ながら書く。
→『電車男』まとめサイト
ついでに、後日談を含めてそれ以外の情報をまとめているサイトもある。
→電車男の時刻表(後日談あり)後日談はちょっとエロいかも。
まとめサイトとほぼ同じ内容を書籍化した単行本は、この本が売れない時代に50万部を超えたそうである。
ムックも複数出ているし、コミック版も4種類あって等々周辺情報については、色々書きたいこともあるが、それは、そのうちネタにしよう。
(2)キャスティングについて
さて、「まあ、TVで2時間ドラマになるぐらいはアリかも」と思っていたが、冗談抜きで映画が企画され、あっという間に完成してしまった。
となると、問題は(エルメスの)キャスティングである。
エルメスについては、「ムーミン」(本人談)、その連想で「緒川たまき」、友人の証言で「YOUと国仲涼子を足して2で割った感じ」と色々言われていたが、電車男本人が「ハイチオールCのCMに出ている人に似てる」と言ったため、公式に 中谷美紀=エルメスと言うことに確定した。
だからと言って「エルメスは中谷美紀さんにお願いします」と言う何のひねりもないキャスティングもいかがなものかと思った。
中谷美紀と言う人は、何と言うか美人であるが、男性におもねってなくて女性ファンが多い人のイメージがあったが、そのせいか、各所の掲示板の書き込みを見ても、「小西真奈美の方が」とか「エリィ(国仲涼子)にそのままやらせろ」と言う声があったようである。
(国仲涼子は掲示板の住人役で出演しているから。小西真奈美の件は、中谷美紀が雑誌のインタビューの発言より)
まあ、原作のストーリー自体に忠実にやろうとした路線だったようだし、ここまでオフィシャルに「似てる」と言われたらこの方を選ぶしかなかったのかも。
(3)恋愛映画として
ともかく、問題は中身である。
特撮も銃撃戦も出てこない映画を観るのは20年振りの私なので、当てにならないが、それなりに面白かったとは思う。
考えてみれば、それほど起伏のないストーリーだったはずの原作に、オリジナルなエピソードを織り交ぜて起承転結の「転結」を付けた脚本は見事だと思う。
電車男役の山田孝之のオタク姿は、なかりカリチュアライズされていて、まあご愛敬だったが、外観が脱オタクしてからも「人に接することが苦手」な面を上手く演じていて、この手のキャスティングによくある「イケメン俳優が仕事でもてない男を演じる」いやらしさがなかった。
掲示板の住人達は、もうちょっと人数が多くても良かったと思うが、いろいろとバックストーリーを描いていて奥行きがあった。もっと、「いかにも」なオタク像を描くのかと思っていたが、意外に好感の持てる描写で、観ていて不快感がなかった。
問題の(?)中谷美紀は、「男性の妄想の中のみに存在する理想の女性」的なエルメスに対し、所作にしても服装にしても懸命に近づけるように演じていた印象を受けた。
悪く取れば「恋愛経験の豊富な年上女性が、カマかけまくって年下男性を誘う話」になりかねないところを、中谷美紀の清楚な演技がそう見えないようにカバーしていたと思う。
ただ、あの髪型は誰が決めたんだろうか?私は、上演中ずっと、
「前髪下ろせ中谷美紀!」
と思いながら観ていた。
ともかく、山場ではちゃんと女性客のすすり泣きが聞こえたので、ちゃんとした恋愛映画になっていたんだと思う。
おっと。思わず長文を書いてしまった。
私は、『電車男』のストーリーも好きだが、それ以上にその周辺の「ムーブメント」自体に興味を持つ方なので、『電車男』の話をしていると止まらなくなる。
ところが、嫁はこの辺非常にドライで、「つまらなくはないけどねー」と映画を観る気もないようである。
そこら辺の理由とか、コミック版の事とか、真贋論争の事とか、色々書きたいことはあるので、そのうちネタにしよう。