グレン・ミード「すべてが罠」読了
明日はホワイトデーなので、お返しを買いに三越の特設会場へ寄る。と言っても、義理チョコへのお返しはもらったチョコのほとんどを食べた嫁が、食べたからってわけじゃないが既に買ってくれているので、その嫁のチョコに対するお返しだけを買う。

しかし、ホワイトデー用の売り場なのに結構女性客がいたのは何故なんだろうか?我が家みたいに奥さんが旦那の分を買ってくれているのか、または、自分で食べるお菓子を買っているだけなのか…?
さて、読書のリハビリに選んだグレン・ミードの「すべてが罠」。
グレン・ミードは、これまで翻訳された全4作を読んできたが、歴史の影に埋もれた事件に運命を翻弄される男女の悲哀をドラマチックに描いていて、やや映画的だがどれもなかなか楽しめた。
フレデリック・フォーサイスが実質絶筆し、ロバート・ゴダードもグレッグ・アイルズもちょっと好みとずれてきた現在、グレン・ミードはスティーブン・ハンターと並んでお気に入りの作家になっている。
母親が殺されて弟も重傷を負った強盗事件から2年。女性弁護士の元に行方不明だった父親の遺体がスイスの氷河で発見されたとの連絡が入る。
背表紙のあらすじを読む限り今作は舞台が現代で国家的なテロを描くわけでもなく、割とこぢんまりしたミステリーと感じさせたが、導入部から急展開で一気に引き込まれた。
<以下ネタバレ有り>
特に、主人公が「父親の遺体」と対面したものの「別人です」と答える下りで、「あ!」と驚かされた。(宮部みゆきの「火車」を連想させるシーンだが)
その後は、どんでん返しと事件の連続で、一気に最後まで読み切ってしまった。
主人公の幼なじみでニューヨーク市警の刑事のライアンは、いかにもアメリカのドラマに出てくる刑事といったキャラクターで、読者の共感を得られるキャラクターに描かれていたと思う。
ともかく面白かったが、残念なのは「すべてが罠」と言うタイトル自体が最大のネタバレだった事。この小説を楽しみたいなら、タイトルの事は頭からどけて読み進めた方がいいと思う。
それとラストについては、ややページ数が足りない印象で、後日談のようなものかそれを匂わすような記述がもう少しあると良かったかと思う。
やっぱり読書は面白い。さ、次は「ダビンチ・コード」に取りかかろう。