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2008年04月21日

アレステア・レナルズ『啓示空間』

 「さらばベルリン」を読んだ後は、なにかSF大作が読みたくなったので、レナルズの『啓示空間』を読むことにする。

 刊行時にはそれなりに話題になったこの作品。本屋で手に取ったことはあるが、その厚さに躊躇していた。しかし、重すぎて外に持ち出せないので、3分の1間で読んで中断中の『イリアム』(ダン・シモンズ)よりは(携帯性は)まだましと買ってみた。(『イリアム』もそのうち読むつもりだが)

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 別の太陽系にまで進出した人類。植民地の反乱と異星人の遺跡の発掘。巨大な宇宙船とウラシマ効果。半機械化された人間等々、ある意味クラシックなSFの小道具をちりばめつつ、3人の主人公の異なる時間軸(と場所)を描きつつ、全てが収縮する「啓示空間」の謎解きへと進む。

 最近の作品にしては、あまりサンバーパンクでない古典的な作品であり、私のようなオールドタイプでも十分に楽しめた。

 アニメ風の絵で描かれた人物紹介はアレだが、退廃した街の描写なんかは「ブレードランナー」っぽい感じで、すんなりと場面が浮かんでくる。

 特に、中盤過ぎの神の視点で俯瞰される「銀河戦争」の描写が壮大で印象に残った。

 ただ、「啓示空間」を作った存在とその理由については、ネタバレになるので書けないが、解説に書いている通り「あのSFシリーズ」との類似点が多く、(パクリとは言わないが)やや残念。

 それでも、十分に面白かったので、数冊出ているこの人の作品をまた読んでみよう。

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