メイン

2008年05月12日

ネルソン・デミル『ナイトフォール』

 『ボーンコレクター』の次は、本屋で物色していて手に取った1冊(上下巻なので2冊)。シニカルでウィットの効いた文章が特徴のネルソン・デミルの『ナイトフォール』を読む事にする。

image

 アトランタオリンピック直後に起きたデルタ航空の墜落事件を題材に、原因が機材の故障ではなくミサイルによるテロ(または陰謀)によるものと言う噂の調査を始めた刑事。隠蔽を計るFBI・政府関係者。偶然、墜落の瞬間をビデオに収めていたカップル。

 粗筋だけ書くとありがちな陰謀小説みたいだが、デミル特有の斜め上からの描写によって、割と深みのあるサスペンス小説になっている。

 ただ、ネタバレになるので書けないが、落ちがアレと言うのは、あまりにも意表を突かれたと言うか反則というか…。納得できない感じだが、どうやら続編があるようなので、それの刊行を待って読んでみよう。

2008年04月25日

ジェフリー・ディーヴァー『ボーンコレクター』

 『啓示空間』の次は、「何かメジャーなミステリーが読みたい」と思ったので、「このミステリーがすごい!」でも評価の高い、ジェフリー・ディーヴァーの『ボーンコレクター』を読むことにする。

 私は、好きな作家とか作品に限り「このミス」での評価が低くて、「『このミス』とは好みが合わない」と思うことも多い(ロバート・ラドラムなんかはその典型)が、スティーブン・ハンターなんかは好みが合っていると感じることもあり、まあ、試しに読んでみようと思ったわけである。(なんか偉そうだが)

image

 ディーヴァーは、前に「第2次世界大戦前夜。ベルリンオリンピックのアメリカ選手団に紛れてドイツに侵入したアメリカ政府の暗殺者の標的は、ナチスの高官」みたいな『獣たちの楽園』を読んで、そこそこ面白かったはずだが、この人のもっとも有名なこの「リンカーン・ライム」シリーズについては、これまで読んだことがない。

 伝説的な犯罪現場鑑識官だったが、捜査中の事故によってほぼ全身の機能を失った主人公が、美人の巡査をはじめとする協力者の手を借りて犯人を追い詰める。

 シリーズ第1作となった本作は、各登場人物の紹介編の趣があるが、謎めいた犯人の不気味さと、監禁された被害者の場所を探す追いかけっこがスリリングで、一気に読めた。終盤のどんでん返しにも意表を突かれた。

 思った以上に高レベルの面白さだったが、登場人物が、アメリカ映画(TVドラマ)のステレオタイプな登場人物風に描かれていたのは、ちょっと「浅い」感じがして気になった。

 ともかく、少し間をおいて続編も読んでみよう。

2008年04月21日

アレステア・レナルズ『啓示空間』

 「さらばベルリン」を読んだ後は、なにかSF大作が読みたくなったので、レナルズの『啓示空間』を読むことにする。

 刊行時にはそれなりに話題になったこの作品。本屋で手に取ったことはあるが、その厚さに躊躇していた。しかし、重すぎて外に持ち出せないので、3分の1間で読んで中断中の『イリアム』(ダン・シモンズ)よりは(携帯性は)まだましと買ってみた。(『イリアム』もそのうち読むつもりだが)

image

 別の太陽系にまで進出した人類。植民地の反乱と異星人の遺跡の発掘。巨大な宇宙船とウラシマ効果。半機械化された人間等々、ある意味クラシックなSFの小道具をちりばめつつ、3人の主人公の異なる時間軸(と場所)を描きつつ、全てが収縮する「啓示空間」の謎解きへと進む。

 最近の作品にしては、あまりサンバーパンクでない古典的な作品であり、私のようなオールドタイプでも十分に楽しめた。

 アニメ風の絵で描かれた人物紹介はアレだが、退廃した街の描写なんかは「ブレードランナー」っぽい感じで、すんなりと場面が浮かんでくる。

 特に、中盤過ぎの神の視点で俯瞰される「銀河戦争」の描写が壮大で印象に残った。

 ただ、「啓示空間」を作った存在とその理由については、ネタバレになるので書けないが、解説に書いている通り「あのSFシリーズ」との類似点が多く、(パクリとは言わないが)やや残念。

 それでも、十分に面白かったので、数冊出ているこの人の作品をまた読んでみよう。

2008年04月01日

ジョゼフ・キャノン「さらばベルリン」

 新年度開始!だが、今日は、松山の事務所で辞令交付式があって、午後から今治に移動したので、実質4時間ほどで仕事が終了してしまった。本格的に新年度が始まるのは明日からか。

 さて、以前はここで、見た映画や読んだ本の話をしていたが、土日がほぼソフトボール活動で潰れるようになってからは、余裕がなくてほとんど書かなくなった。実際に自由に使える時間は(仕事の残業も以前より増えて)減ってきたので、前みたいに「1年間に50冊」みたいなペースでは読んでいないが、それでも暇を見つけて何か読むようにしている。4月に入って多少は余裕ができた(はず)なので、最近読んだ本の話でもボチボチと書いていこう。

 まずは、「ロス・アラモス 運命の閃光」なんかを書いたジョゼフ・キャノン(「キヤノン」でなくてもOK)の「さらばベルリン」。(前作はタイトルだけは聞いたことがあるが、読んだことはない)

image

 ナチスドイツ降伏直後のベルリンを訪れたアメリカの新聞記者。かつて暮らした街の様変わりに戸惑いつつ、かつて不倫関係にあった女性の消息をたどるうちに事件に巻き込まれ…と言うお話。

 何でも、2005年にはモノクロ映画化もされているらしいが、そちらの方は観たことなし。文庫本の帯の写真を見る限り、「カサブランカ」みたいな雰囲気の映画なんだろうか。

 単純なミステリーでも国際謀略小説みたいな話でもなく、物理的に心理的にも戦争の(ナチスの)傷跡が残る、終戦直後のドイツの様子がうまく描かれていたと思う。ユダヤ人やドイツ人でも一般市民は「被害者」であると思われがちだが、生活のためとはいえナチスに協力していた人たちもおり、そういう近親憎悪的な複雑な状況にもスポットを当てていたのが興味深かった。

 「ロス・アラモス 運命の閃光」も手に入ったら読んでみよう。

2007年04月18日

『プロ野球スピリッツ4』

 世間では、「(Wiiに比べて)売れていない」という話題ばかりのPS3だが、我が家ではWiiを圧倒的に上回る稼働状況となっている。

 「リッジレーサー」にもそろそろ飽きたので、『プロ野球スピリッツ4』を買ってみた。

image

 ハイビジョンの解像度を生かした選手の顔はかなり似ているし、CPUの性能のおかげか動作もスムーズで、良くできた野球ゲームという感じ。COM同士の対戦を見ているのが、ナイター中継っぽくて面白い。

 特に期待していた「オンライン対戦」も早速やってみたが、やっぱり人間相手の対戦は面白い。面白いが、なかなか勝てない。

 頑張って修行して、勝率5割を超えるのが当面の目標となっている。

2007年01月25日

「リッジレーサー7」と「気まぐれコンセプト クロニクル」

 ふー。やっと日記がリアルタイムに追いついた。

 「今年の絵日記は、基本毎日更新」と言っておきながら2週間もしないで挫折というのは、ホントに不甲斐ない話だが、理由はいくつかある。

 まず1つは、年末に買ったPS3のソフト「リッジレーサー7」が、あんまりにも面白すぎてついついやりこんでいたのが原因である。

image

 これまで、リッジレーサーシリーズは1本も持っていなくて「せっかく1080i対応のハードを買ったのなら、ソフトも1080iのを1本は買っておこう」くらいのノリで買ったはずだったが、あり得ないドリフトをするクルマの動き、背景の精細さ、なによりも絶妙のゲームバランスにすっかりはまってしまった。

 40歳代の衰えきった反射神経に苦労しつつ進んでいるが、現在の「進行度」は約80%。この年齢なら頑張ってるんじゃないかと思う。

 それに加えて、「気まぐれコンセプト クロニクル」なんかを買ってしまった。

image

 いくら読んでもなかなか終わらない…

2006年10月07日

ウルトラマン映画と秋祭り

 すっかりサボってしまっているが、特に良いことも悪いことも起こっていない。

 何となく「平日は職場と家の往復と、本家サイトの更新で力尽きて寝てしまう」、「土日はソフトボールの練習か試合に行っていて、帰ると疲れて寝てしまう」と言う、ほぼ同じパターンの毎日がダラダラと過ぎて行き、蟻か!?自分はアリなのか!?状態。(by 眞鍋かをり)

 「これではダメだ!」と、惰性の日常を打破すべく「絵日記を(なるべく)毎日更新キャンペーン」を始めることにする。

 と、言うわけで、2週間遅れの更新になってるが、色々と印象的な出来事があったので、遅れてもいいからコツコツと書き進めていく予定。2006/10/24 23:42記す

 土日なので、いつもならソフトボールの練習か試合があるところだが、今日は、松山地区の秋祭りなので、天気のいい休みの日としては珍しい「オフ」。

 息子は、子供御輿に付いて歩くことになっているが、地区割りの関係で午後からになる。そこで、「行ける時に行っておこう」と映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」を観に行く。

その前に「日本沈没2006」の感想
 私の影響を受けてすっかり「特撮映画好き」となった息子だが、夏休みに連れて行った『日本沈没2006』は、「『ローレライ』よりは面白かったけど、面白い6割、退屈3割、怖い1割ってところかな」と、同じ樋口監督の作品と比較しつつなかなか面白い評価を出していた。

 私にとって30年前に観た前作は、小学校の頃に見た「終末予感トラウマ映画」の代表作であり、個人的には、「丹波哲郎の最高傑作」だったが、そう言う点で今作にも、色々期待しつつ観に行った。

 で、感想というと、樋口監督らしく「特撮ファンに喜ばれつつ、一般のファンが観ても笑われない映画を撮ろう」と言う思いが伝わる秀作だったと思う。

 「関東大震災」と「国家としての日本の死」を大所高所から描いた前作に比べて、「関東大震災」を省くかわりに、日本人の個人個人に焦点を合わせて、「社会としての日本の終末」を描くことに成功していた。

 特に、熊本や京都の破壊シーンや、富士山麓の崩壊シーンは、前作で物足りなく思っていた部分をちゃんと克服できていたと思う。

 ただ、ラストシーンは、「柴咲コウの誘いを辞退する男」と「地殻を破壊することで、日本沈没を阻止する」と言う2つの「あり得ない」描写はちょっといただけない(?)感じがした。

 しかし、(写真だけでも)丹波哲郎が出演していたことに全て許容する気になる。考えれば、これが映画としては遺作となったのか…

さて本題「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」
 さて、本題のウルトラマン映画だが、朝から観に行ったおかげか観客はチラホラと十数人。(全て子供連れ)

image

 「マン・セブン・帰マン・Aの人間体本人が出演!」と言うのが最大の売りの本作だが、これまでウルトラマン映画を数多く撮っている小中監督作品(脚本も、「ティガ」以来おなじみの長谷川圭一さん)らしく、非常に手慣れた感じで上手くまとめられたウルトラマン映画だった。

 悪役の宇宙人の声を演じているのが、中尾隆聖・青野武・郷里大輔・玄田哲章さんと言う、こちらもある意味「オールスター」だったが、皆さん個性を発揮して印象に残る悪役ぶりだった。特に、「この地球はナックル星人の…グワー!」と勝利を宣言する途中で味方の「Uキラーザウルス」に倒されるナックル星人役の中尾隆聖さんの名演技に拍手!

 また、懐かしの変身シーンやウルトラマン揃い踏みのシーンは、鳥肌が立つような格好良さ。

 息子も、単純に楽しめたようで、「スッゴク面白かった!」と言ってたので、連れて行ってやれて良かったと思う。


午後から秋祭り
 家に帰って休む間もなく、息子と嫁は秋祭りへ出かける。私は、若干疲れていたので、この機会に家でゆっくりして、前の道をお神輿が通ったときだけ顔を出した。

image

 ソフトボールがないと言っても、なかなか忙しい1日だったが、行けるかどうか危ぶまれていた映画に連れて行けたのは良かったと思う。

2006年08月17日

「失踪日記」その後

 やっとお盆の間の本の流通の停止(「の」多すぎ)も明けた。しかも、給料が出たので本屋に買い出しに行く。

 吾妻ひでおの「うつうつひでお日記」が出ていたので買う。「失踪日記」がこの人の本としては、前例のないくらい売れたらしく、本屋の新刊コーナーで平積みになり、多くの雑誌で取り上げられたが、この作品は「失踪日記」の後半「アル中」の時期と平行して書かれた絵日記になる。

 漫画家の日常が、読んだ本とか観たTVの感想とともに、淡々と描かれているだけ。それでも、この人が描くと何というか雰囲気があって面白い。

image

 息子は、何故か「吠えろペン」にはまっていて、私が5巻を買ってくるとむさぼるように読んだ。

 まあ、この人の作品なら、教育上問題になる描写は(ほぼ)ないので、小4に読ませても大丈夫だろうが、こう言う業界の裏側について描かれている物を読んでも面白いのか?

 それに、「なんかグレン・ミードっぽいのが読みたい」と文庫コーナーをウロウロして、「カーラのゲーム」を書いたゴードン・スティーブンスの「七月の暗殺者」がたまたま平積みなっていたのでこれも買う。

 「イリアム」を読み終わったら読んでみよう。

「不信のとき~ウーマン・ウォーズ~」
 嫁が割とまじめに観てるので、つられてなんとなく観ている。

 主人公の米倉涼子を筆頭に、登場人物ほぼ全ての素行(不倫・金銭・仕事)に問題があるという、「いい人」のいないドラマで、その点は新鮮だが、全体にドロドロであざとすぎる演出が鼻につく。

 役どころで面白いのは、小泉孝太郎の秘書の子が、「従順な秘書に見えて実は気が強くて意地悪、と思ったら人生経験が不足していて、周りに翻弄される」と言う、ある意味新鮮なキャラを上手く演じていて割といい感じ。(毎回3分しか出番がない)

2006年08月15日

北原愛子とは?

 徒歩通勤中にウォークマンやiPodで音楽(と録音したネットラジオ)を聞くようになったが、問題は音楽ソース。ここ数年…いや結婚以来10数年、ほとんどCDを買わないようになっていた。

 そんな私だが20年以上前は、結構音楽を聴いていた。主に邦楽だが、メジャーなのやマニアックなのやミーハーなの…、まあ、人に自慢できるような趣味でなかったのは確かで、いわゆる「黒歴史」に違いないが、独身時代のことなので、まあ大目に見て欲しい。(誰に?)

 その後、TVでも音楽番組を観ることがなく(音楽番組自体減ったし)、ラジオも聴かず、どういう曲が流行っているのかをよく知らないまま、CDショップへ行って何枚か買ったり借りたりしてみた。

 何となく売れてる歌手のベストアルバムなどを聴いてみたが、音楽の趣味というのも、割合微妙な物で、最初「いいな」と思っていても、しばらくすると飽きて聴かなくなることも多い。

 そのうち、店頭でジャケットを見てフィーリングの合いそうな歌手の名前を覚えて、インターネットでサンプルを聴いてから買うようになった。

 そうして、10数枚のCDを買ったり借りたりしてみたが、気が付くとGIZAレーベル(ビーイングの大阪支店みたいなの)の歌手の割合が多くなっていた。

 その中でも、今のところ最も良く聴いているのが、「北原愛子」で、最近まで名前も知らなかったが、非常にフィーリングが合う。

imageimageimage
↑これまで出た3枚のアルバム(Amazonリンク)

 ジャケット写真を見る限り、ただの可愛い子ちゃんのようだが、全て自分で作詞しているし、アンニュイでノスタルジックでダンサブルでポップでフェミニンでラテンな雰囲気の曲で、なかなか聴かせる。

 GIZAなのに「名探偵コナン」の曲を歌っていないからか、あまりヒットに恵まれず、2年前に出た2枚目のアルバムの初回生産分限定盤が今でも普通に買える人だが、1980年代の歌謡曲ファンには割とお勧めできる。(はず)

 「Message」の「あの頃の君でいて」とか、「Sea」の「エピローグ」は、マジ名曲だと思う。

【おまけ】「サプリ」から「めぞん一刻」
 このクールのドラマで、「これは観ておこう」と思っていたのは「サプリ」だけだが、月曜日と言う「心身共にエンジンの掛かっていない日」だからか、結構見逃してしまう。それでも、ストーリーがわかる程度には観ている。

 「気まぐれコンセプト」でも、「実際の広告業界はこんなに格好良くない」とネタにされていたが、仕事に恋愛に熱くてオシャレな男女が山盛りで、1980年代のトレンディードラマを彷彿させる。

 登場人物では、役名が陣釜さん(「電車男」)でないのは残念だが、白石美帆がいい女を上手く演じていて印象に残る。

 伊東美咲は、こういう「美人で、仕事ができて、気が強くて、恋愛に不器用」と言う「いかにも」な役より、エルメスとか「危険なアネキ」みたいな、天然系でコメディーな演技の方が面白いと思う。

 そう言った意味では、来年やるという「めぞん一刻」は期待大。

 公募するという五代君はともかく、一ノ瀬さんと四谷さんは、出来れば藤田淑子さんと伊武雅刀さんでやって欲しい。(←映画版)で、朱美さんは白石美帆でどうだろう?

2006年08月04日

「イリアム」

 久しぶりに紀伊国屋に行く。私は時々、紀伊国屋で本の「大人買い」をしてしまう癖があるが、今日もそう言う気分だったのか、散財してしまった。

 中でも大物は、ダン・シモンズの新作「イリアム」の単行本。

 「1980年代最高のSF小説」との声もあった「ハイペリオン」と「エンディミオン」シリーズは、単行本の時に高くて買えず、その後に文庫版が出たときにすぐに買って読んだが、前評判通りに面白かった。

 個人的には、この4部作は、J.P.ホーガンの「星を継ぐもの」、ラリー・ニーヴンとジェリー・パーネル共著の「降伏の儀式」、キュービー・マクダウエルの「アースライズ」あたりと並んで、「My favorite SF」になっている。

 その最終巻「エンディミオンの覚醒」の後書きで「シモンズの次の長編」と予告された「イリアム」がついに邦訳されたらしい。

 相変わらず生頼範義氏の迫力あるイラストと6cmはある厚さ。2段組で750ページあり、なかなか気軽に読めるサイズではないが、値段の方も3,000円とビッグサイズ。

image

 今月は、色々と無駄遣いをしていて15日の給料日までやっていけるか微妙なところなので、しばらく悩んだが、「この値段でも多分元が取れる!(はず)」と思い切って買ってしまった。

 よく考えるとCDやDVDなんかは、この値段以上でも気軽に買っているので、そんなに気合いを入れなくても、とは思うが、2,000円以上の本を買ったのはかなり久しぶりでちょっと興奮した。

 今読んでいる本(アレの第2部)が終わったら取りかかろう。

2006年05月12日

「ダヴィンチコード」読了

 「全世界でベストセラー!」とか「文庫本の発売日に売れ行きの新記録樹立!」と「売れてる」と言う評判ばかり聞こえてくる「ダビンチ・コード」。前に書いたが、私も文庫版発売直後に買っていて、読み始めてからは約1週間で読み終えた。

 「謎の死を遂げたルーブル美術館の館長と、館長の残した暗号を追うハーヴァード大学教授ラングルトン。それに絡むキリスト教の教条主義者とキリスト教の秘密」
(ちなみに、映画版では主人公のラングルトン教授をトム・ハンクスが演じたが、小説の中では「ハリソン・フォードに似ている」と書かれている。)

 ダヴィンチの美術品に隠された謎、キリスト教の歴史に隠された意外な事実を挟みつつ、パリからロンドンとヨーロッパの名所旧跡を巡るラングルトン一行の逃避行。事件を陰で操る謎の「導師」との駆け引き。謎めいたパリ市警の警部。事件の意外な真相。最後に明かされる、キリスト教最大の秘密。

 ミステリーとして水準以上の面白さであり、ストーリーを通してキリスト教やヨーロッパの歴史、ダヴィンチを初めとする美術品の知識も得られる面白い小説だった。

 …だったが、この小説が、全世界でベストセラーになったり、似たような「キリスト教の謎を巡る…」とか「歴史の暗部に隠された…」とあおり文句の付いたフォロワーを続出させるほどの重大作だったかと言うと、「それは騒ぎすぎでは?」と思ってしまう。
(まあ、フォロワーについては、小説家がパクッたと言うより、編集者が「この小説、ダヴィンチコードに便乗して売れるんじゃないか?」と狙ったというのが本当だろうが)

 建前上は別として、意識として「無宗教」の日本人にとっては、「キリストに○○がいた!」(ネタバレになるので伏せておく)と言われても、「へー。まあ、キリストさんも人間だからねー」と思う程度で、この作品も「面白い歴史の謎解きミステリー」の1つに過ぎないと言ったら言い過ぎだろうか?

 この人の小説を通しで読んだのはこれが最初だが、「地球生命の起源が宇宙から来た隕石に含まれていた異星の昆虫だった!」話の「ディセプションポイント」とか、色々と面白いのを書いている。感覚としては、マイケル・クライトンみたいな作風なんだろうか?

R0010278-w480.jpg
 それにしても、この文庫版を買ったときに紀伊国屋で付けてくれたブックカバーがこれ↑

 文庫版発売記念って事なんだろうが、読んでる本が丸わかりのブックカバーというのもどうかと思う。

 そして、この「ダヴィンチコード」は幼稚園以来の息子の同級生でソフト仲間のT君のお母さんが読みたいというので、Tさんの「容疑者Xの献身」と交換で貸し出した。

 私は、本の貸し借り(特に貸すの)が好きで、せっかく買った本が1回買っただけで本棚の肥やしになるのは勿体ないと思っているが、買ってる本ジャンルがアレなので、なかなか人に貸すことにならない。

 その点、「ダヴィンチコード」のようなベストセラーは、借り手にも事欠かない。(著作権者や出版社には申し訳ないが)

2006年05月08日

世界とテトリス

 嫁は、もともとはTVゲームをしない人だったが、私と結婚して以来、多少はやるようになった。と言っても、動きの速いシューティングとか時間のかかるRPGは向いていないようで、「テトリス」とか「コラムス」とか「クラックス」なんかのパズルゲームを多少やる程度だった。

 しばらくTVゲーム機から離れていた時期があったが、息子にプレステ2とかゲームキューブを買ってやったのをきっかけに、親のゲームも時々買うようになった。

 中古屋で売っているパズルゲームを何本か買ってみたが、嫁が一番はまったのが、「任天堂パズルコレクション」。これの中の、「パネルでポン!」については、買ってからほぼ2年経つのにいまだに飽きず、総ゲーム時間が日本でも10本の指に入るのでは?と言うぐらいやっている。

 これだけやったら元は取っただろうと言うことで、新しいゲームを買ってやることにした。

CIMG2766-w480.jpg
 で、買ったのが↑これ。ニンテンドーDSの「テトリスDS」。

 さすがに新鮮味がないかと思っていたら、「やったー!!」と大喜びしていた。

 ところで、このソフト。と言うか、ニンテンドーDSは、無線LAN機能が内蔵されていて、DS同士で通信対戦することもできるが、無線LANのアクセスポイントがあれば、インターネットを通じて世界中(?)のプレーヤーと対戦できる。

 よく考えたら、我が家には無線LANのルーターハブがあるので、マニュアルを見ながら設定してみた。ちょっと苦労したが、パソコン側の設定を変えたら簡単に認識した。この状態で「WiFi対戦」を選ぶと、(おそらく)任天堂のサーバーで対戦相手を探してきてくれて、対戦が始まる。うーん、こういう携帯用ゲーム機で、アクセスポイントさえあれば何のオプションもなしにインターネット経由の通信対戦が可能になるとは、こんな時代が来るとは

 試しにちょっとやってみたが、これが超絶面白い。「テトリスDS」には、コンピューター相手に対戦するモードはあるが、難易度が低いと簡単に勝てるが、高いと全然勝てない。ところが、人間相手だと、「もうダメだ!」と思うような状態になっても、意外に相手がモタモタしていて逆転できたりする。

 あまりに面白いため、私の方が、通信対戦にはまってしまって、サイトの更新が遅くなってしまった。

 嫁にもやり方を教えてやらしてみたが、何故か調子が出ない。「相手が人間だと緊張してしまう」んだとか。なるほど、そういう面もあるかも。

 ともかく、3,000円ちょっとのソフト代は十分元が取れそうな感じ。

2006年03月13日

グレン・ミード「すべてが罠」読了

 明日はホワイトデーなので、お返しを買いに三越の特設会場へ寄る。と言っても、義理チョコへのお返しはもらったチョコのほとんどを食べた嫁が、食べたからってわけじゃないが既に買ってくれているので、その嫁のチョコに対するお返しだけを買う。

img081-w480.jpg

 しかし、ホワイトデー用の売り場なのに結構女性客がいたのは何故なんだろうか?我が家みたいに奥さんが旦那の分を買ってくれているのか、または、自分で食べるお菓子を買っているだけなのか…?

 さて、読書のリハビリに選んだグレン・ミードの「すべてが罠」。

 グレン・ミードは、これまで翻訳された全4作を読んできたが、歴史の影に埋もれた事件に運命を翻弄される男女の悲哀をドラマチックに描いていて、やや映画的だがどれもなかなか楽しめた。

 フレデリック・フォーサイスが実質絶筆し、ロバート・ゴダードもグレッグ・アイルズもちょっと好みとずれてきた現在、グレン・ミードはスティーブン・ハンターと並んでお気に入りの作家になっている。

 母親が殺されて弟も重傷を負った強盗事件から2年。女性弁護士の元に行方不明だった父親の遺体がスイスの氷河で発見されたとの連絡が入る。

 背表紙のあらすじを読む限り今作は舞台が現代で国家的なテロを描くわけでもなく、割とこぢんまりしたミステリーと感じさせたが、導入部から急展開で一気に引き込まれた。

<以下ネタバレ有り>
 特に、主人公が「父親の遺体」と対面したものの「別人です」と答える下りで、「あ!」と驚かされた。(宮部みゆきの「火車」を連想させるシーンだが)

 その後は、どんでん返しと事件の連続で、一気に最後まで読み切ってしまった。

 主人公の幼なじみでニューヨーク市警の刑事のライアンは、いかにもアメリカのドラマに出てくる刑事といったキャラクターで、読者の共感を得られるキャラクターに描かれていたと思う。

 ともかく面白かったが、残念なのは「すべてが罠」と言うタイトル自体が最大のネタバレだった事。この小説を楽しみたいなら、タイトルの事は頭からどけて読み進めた方がいいと思う。

 それとラストについては、ややページ数が足りない印象で、後日談のようなものかそれを匂わすような記述がもう少しあると良かったかと思う。

 やっぱり読書は面白い。さ、次は「ダビンチ・コード」に取りかかろう。

2006年03月01日

久しぶりの小説

 「文章書くのをサボっていたら書けなくなった」と書いたが、もう一つ思い当たる事がある。

 どうも、小説を読まなくなったのも理由の一つらしい。

 以前は、年に50冊以上小説を読んでいた私だが、去年の後半から読書量が落ち、ここ数ヶ月は1冊の本も完読できていない。(雑誌はそれなりに読んでいるが…)

 6月に東京で研修していた頃は空き時間が多かったので、お気に入りのスティーブンハンターの『ハバナの男たち』、ヘンリー・ポーターの『スパイズライフ』とか、ジョン・クリードの『シリウスファイル』、山田宗樹の『嫌われ松子の一生』とか、それなりに読んだ。(どれもそこそこ面白かった)
↑以上、Amazonリンク特集でした。

 ところが、秋頃から、平日の自由時間にはサイトを更新しているし、土日は息子のソフトボールの練習の手伝い、午後からは疲れて昼寝していると言う生活になって、ほとんど本を読まなくなってしまった。

 私が本を読まなくても、小説家や出版社は働いているわけで、本屋に行くと面白そうな新刊が出ている。特に文庫本は、見つけたときに手に入れないと絶版になる確率が高いので、こんな時期でもなるべく買っておくことにした。

 そのため、ジェフリー・ディーヴァーの『獣たちの庭園』とか、デイヴィッド・L. ロビンズの『クルスク大戦車戦』とか、アラン・ファーストの『影の王国』を買い込んだが、このままでは本棚の肥やしになってしまう。

 このまま、数年熟成させるのも面白いかもと思ったが、それも何なので、毎日少しずつでも読書の時間をとっていこうと思い立つ。

R0010230-w480.jpg

 とりあえずリハビリ用に選んだのは、現在最お気に入り作家の一人、グレン・ミードの最新刊『すべてが罠』

 スイス・アルプスで氷漬けの死体が! 2年前に家族を襲った惨劇の直後、行方を絶った父か? スイスに飛んだ主人公を待ち受ける偽りの連鎖!! 嵐の夜、ジェニファーは自宅で母親を惨殺され、弟も一生治らない重傷を負う。彼女も危うくレイプされそうになった。スイスにいたはずの父親もその夜以降行方を絶つ。2年後、父親の死体がスイスの氷河で氷漬けになって発見されたというニュースが寄せられた。彼女は急遽スイスに飛ぶが、それはなぜ彼女の家族が殺されたのか、長く隠されていた父の過去の暗い秘密とは何かを暴く旅だった。CIAは密かにニューヨークの警官ライアンに彼女の護衛を依頼する。(Amazonの紹介文より)

 これまで、「スターリン暗殺計画」の『雪の狼』、「ルーズベルト暗殺計画」の『熱砂の絆』、ネオナチ物の『ブランデンブルクの誓約』、アルカイダによる化学兵器テロの『亡国のゲーム』と、天下国家規模のミステリー(?)を手がけていたグレン・ミードにしては、割と小規模なサスペンスな感じだが、実はそうじゃないのかも。

 まだ10数ページを読んだだけだが、導入部からなかなか面白く先が楽しみ。やっぱ読書は面白い。これをきっかけに、またいろいろ読んでみよう。