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1997年に入りデジカメ業界は、いよいよ活発になり、参入するメーカも相次ぎ多くの魅力的な機種が出てきた。私の方も「そろそろ真剣に欲しい」と思い始め、店頭でカタログ収集したり実売価格を調べたりの日が続いた。
そうした日を経て、1997年の2月頃、私が購入を決意したのは、NECのPiconaと言う機種だった。
クレジットカード大のコンパクトボディ(デザインはIXY DVなんかのビデオカメラ風)に、35万画素のCCDを載せ、コンパクトフラッシュにも対応、ストロボはオプションの外付けで、単3電池2本で動作し、付属のバッテリーケースを使えば単3電池4本での長時間稼働も可能、と当時のトレンドを押さえた上に、合体ロボットのような柔軟な構成が可能と言うなかなか魅力的な機種に見えた。(「シリアル端子経由でファームウェアのアップデート可能」と言う先進的な機能も持っていた)
性能的には文句なしと思えた上に、丸みを帯びたデザインも気に入り、すっかり「欲しいモード」に突入。@niftyのデジタル写真フォーラム(FPHOTOD)で、「Piconaってどうですか?」なんて初発言をしたのもこの時期。つまり、ネットワーク上でデジカメに関する活動を始める切っ掛けになった機種とも言える。ちなみに、発売は3月の下旬と予定されていた。
しばらくは悩んだが、3月に入ってパソコン屋に予約の電話を入れてしまった。
こう言う時は、冷静な判断よりも勢いが勝っているもので、その時に既に発売されていたら、おそらく買っていただろう。ところが、発売までの約1ヶ月間、ちょっと冷静になって情報を集めていると「早まったかな?」と思うようになった。
Piconaに惹かれたのは、結局のところデザインの良さだったが、画質面や操作性ではもう一つの印象を持ち始めた。(実際にそうだったが)いったん悩み始めると、Piconaのアラばかり目立ち始めてしまう。幸い(?)パソコン屋の手配ミスか、発売日に入荷しなかったため、予約をキャンセルし、もう一度考え直すことにした。
その後数日、あれこれ考えた末に、私が選んだ初デジカメは、キヤノンのPowerShot350だった。
角度が変えられる液晶モニタ、コンパクトフラッシュメモリに対応、ストロボも内蔵で、画質は当時「35万画素ではトップクラス」と言われていた機種で、パナソニックとキヤノン・コニカとの共同開発(実際には、パナソニックのOEM)でそれぞれのブランドで発売されていたが、3兄弟の中でも、キヤノンブランドのPowerShot350は、「キヤノンレンズ」搭載だし、グリップ周りのデザインも一番スッキリしていて、いかにもカメラメーカという印象があった。
本体と接続キットとACアダプタと充電器のセットで、約7万円。会社帰りに、近くのベスト電器で一式購入。遂にデジカメユーザとしての第一歩を踏み出した。(大袈裟)
と言うわけで、「子供の写真を撮る」という目的(書いている方も忘れていたが)に向けて、PowerShot350を手に入れた私だが、当時のデジカメの画質はとてもプリント用途には耐えられないレベルで、その点ではガックリ。しかし、デジカメというパンドラの箱の底に輝くものは?
次回、極私的デジカメ年代記第4話「画質にガックリ。しかし…」。デジカメの歴史がまた1ページ。(…しまった)
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